この記事をオススメしたい方(当てはまる方は是非読んでください!)
- もうすぐ2児のパパのあなたへ。奥様から「育休を取って!」と言われているが、給料が下がるのが不安で取るか迷っているあなた。
- もうすぐ初めてのママになるあなたへ。旦那様が育休取得に消極的だが、自身がワンオペで子育てきるか不安で、育休取得の背中を押したいあなた。
- 新米パパになるあなたへ。夫婦で育休取得を相談しているものの、職場の方にどう思われるか不安で不安なあなた。
このようなお悩みを持つ、あなた様へ、私のリアルな体験談を書きます。私が魂を込めた記事です。
育休取得に向けて、準備の1つの材料になれば。育休取ってよかったと思われる方が1人でも増えれば、この上なく嬉しいです。
パパのあなたへ。育休は取ってください!
最初に結論です。育休は取ってください!
「会社の仕事が落ち着いていたら」「無理なく仕事が回りそうなら・・」う~ん。仕事の状況みて、2週間、取れるならとろっかな~。。ではありません。できる限り、無理をして取ってください。
私は2児の父になりました。最初は後ろめたい気持ちもありました。仕事は営業です。
半年間(半期)、担当変更になりました。会社規定で、育休取得した半期は、みなし評価で下から2番目の半期評価になりました。(これについては正直、納得はいっていませんが。苦笑)
そして、給料は減ります。
誤解を恐れず言います。給料は減ります。
厳密にいうと、産後パパ育休制度(出生時育児休業)の「出生後休業支援給付金」が2025年4月よりスタートします。
詳しくはここでは解説しませんが、ざっくり言うと、”産後パパ、ママ両方が14日以上育休と取ると、それぞれ従来67%の育休給付金が上乗せされ”ます。これにより社会保険料の控除含めると、手取りベースで1か月程度は元の手取り比で約100%程度(=変わらないくらい)のお金がもらえる。というものです。
ただ、増額されるのも約1か月程度ですし、その後はだいたい2/3になります。賞与なども減る企業もあるでしょう。つまり、金銭的には育休を取ると、多くの方が不利になるでしょう。
それでも育休取得を強く進める理由9選
私はそれでも、育休取得を薦めます。
育休の最終日に、妻に「今日は1日ゆっくりしておいで」と言ってフリータイムを頂いたので、じっくりこの3か月を振り返る時間をとりました。また、妻にもどうだったか?ヒアリングしまして、9個理由を考えました。そして、復帰後に1つ気づきました。
大分類としては、妻に対して、子供に対して、そして自分に対して。それぞれ金銭的なメリット以上の、かけがえのない大きなメリットがあると考えます。項目ごとに解説していきます。
【妻に対して】メリット(2つ)
1.妻の産後の物理的な負担の軽減
これは取得前に考えた、私の一番の目的です。よく、「出産後のママの体は全治1~2か月の交通事故に遭ったよう」と例えられますが、出産後ゆっくりする時間はほとんどないです。
入院もつかの間、1週間程度で退院を迎え、そこから怒涛の日々が始まります。妻は体が動きません。いえ、ほとんど動かしてはいけないのです。大量の出血、骨盤はグラグラ。尾骨の骨折や皮膚はズタボロになるケースもあります。。
少なくとも1か月程度、基本横になってもらうと考えていた方がいいです。食事も、洗濯も、風呂掃除も、パパの仕事です。我が家の場合、上の子もいたので妻もずっと休むことは難しかったですが、骨盤が痛く、いつも立ち上がるのもヨタヨタ、、1か月間は立ち上がるときにずっと痛い!と叫んでいました。少しでも治りを早くするため、パパの力は欠かせませんでした。
2.妻のワンオペ家事・育児の大変さのリアル体感
これは、3か月の最後には見に染みて感じました。子供はカワイイ。ほんとにカワイイ。でも、ほんとに育児って大変!
1人目の時は、里帰り出産&私の育休無し。だったため、夜中の授乳(3時間に1回起床)や、子供の沐浴(はじめは首も座っていないので、ヒヤヒヤします。2人目でも、ヒヤヒヤします)、子供の着替え。また上の子のイヤイヤ泣き叫びと、下の子のおなかすいた泣きのオーケストラが開催されると、、もう冗談抜きで精神に来そうなときも多々ありました。私も泣きたくなるときもありました。
1人目の時に、妻はこんなにも大変なことをしてくれていたのか、と改めて痛感しました。妻には感謝しかありません。
【子に対して】メリット(2つ)
3.産まれたての子供の成長の体感
生まれたての子供は、毎日顔が変わります。冗談抜きで、変わります。
”ちょっとパパに似てる?” ”あれ?ママに似てきた?” ”ウチの子?少し髪の毛少なくない?笑” ”あれ?なんか先週より髪伸びた?” ”あれ?まつ毛めっちゃ伸びてない?!”
リアルに毎日こんな感じです。笑 めまぐるしい成長です。くしゃみをしたり、泣き叫んだり、目で追えるようになったり、音に反応したり、腕をあげられるようになったり・・・
触れ合う時間が少ないと、ふと見落としてしまいそうな、そんな儚く、そして貴重で尊い成長。そんなわが子の一生で一瞬しかないそんな成長を、真横で、毎日、見られること。これがこんなにもありがたく、幸せなことだと、心の底から感じました。
4.上の子の毎日の成長の再実感
下の子の成長に目が行きますが、上の子の成長にも改めて触れる機会になりました。
下の子とは2歳ほど年も離れていますが、こちらも日々成長していきます。最初はママ、パパ。しか言えなかった子が、「パパとお風呂入る!」と言ってくれたり、保育園でいつの間にか友達ができていたり、イヤイヤ期で理不尽なことでギャン泣きしたり(ウチは子供が自分でタオルケットを端まで綺麗に伸ばせないといきなり発狂します。笑)、かと思えば、急に「いつもありがとう」みたいなお礼を言われてホロリ涙が出たり・・
最初の1年ほど、寝返りしたり、立つようになったりと大きな成長は見えにくいかと思っていましたが、まだまだ日々とんでもないスピードで成長しています。そして、立派な成長をしています。たくましく、美しくなっていきます。子供の寝かしつけを一緒にできる日々。朝も一緒に起きれる日々。そんな貴重な時間は、もうこのときしかありません。それぞれの成長を毎日痛感できたのは、とても幸せなことでした。

(↑育休中は、こどもの好きな電車もたくさん一緒に見に行きました。笑)
【自分に対して】(5つ+おまけで1つ)
5.隙間時間の新しい挑戦と時間の価値
これ、かなり大きいメリットです。私は昔から、すぐサボったり、スマホをいつの間にか触ったり、継続が苦手です。とにかく意志が弱く、また集中が続きません。
ただ子育てをするようになって、本当に自分の時間が無くなりました。また、いつもいいところで子供が起きたり、家事しようとしても思うように進まず、なんせ思い通りに行きません。何をやるにも、です。
そんな中、育休を取得し、少しは隙間時間もできました。(誤解ないように言いますが、なにをおいても子供との時間、妻の休養を最優先にしていました!ここ大事なのでアピールさせてください。笑)
私は、毎日3-5分だけ、YOUTUBE の筋トレ動画を見て、プロテインを飲むことを決め、2か月ほど実施しました。(最後の方は、少しサボリましたが・・汗)それでもこんだけ継続できたことはなかなかありません。体も少しシャープになりました。シンプルに嬉しかったです。
なにより、時間が貴重なので、隙間時間にこれやろう!と考えて集中したり、自分のためにつかえる時間の貴重さを痛感します。大切にします。資格の勉強をするのもいいかもしれません。私の場合は、ブログをようやく再開しました。
※ただし、子供が寝たあとの時間を活用しました。あくまで、本業は育児であることは肝に銘じましょう。本末転倒にならないようにだけ、くれぐれも気を付けましょうね。。
6.仕事を完全に忘れる経験。外からの視野。
これは正直会社によるところがあります。私の会社は、恵まれている方かもしれません。
上司(40代の役員と部長)がお子さんがいらっしゃる方で、「ほんとに小さくて可愛い時期は一緒だから、少しでもいてあげな。」と言ってくださる方でした。そして、育休中のパソコン持ち帰り禁止令が出ました。
正直私も、「たまのメールチェックくらい、いいかな。。」や「後輩の困った時のフォローくらいは。。」と思っていました。
ただ、3か月やってみた感想は、「仕事は一旦全て忘れて、全く見ない!」がいいですね。理由は、少しでも介入すると、「周りもコイツに頼っていいんだ。」もしくは自分自身も「少しくらい仕事しても、、」とついつい考えがちです。違います。今の本業は、自宅で子供の育児をして、触れ合うことです。
そのために会社の仕事から心身ともに一度離れるのです。またそうすることで、働いている時には見えなかったこと、会社のいいところ、直さないといけないところが少し見えた気がします。仕事人間の自分が、仕事を3ヶ月完全に離れたことでしか分からなかったことだとおもいます。
7.将来のことの熟考の時間
これは、前から”しないといけない”と思っていたこと(私はむしろ妻に少し詰められていましたが笑)、また、目先のことに追われて考えきれていなかった中長期目線のことを考える時間、です。
我が家の場合は大きく2点あります。
- マネープランをFPに相談して一度立てる。
- 住宅購入に向け、家のことを調べたり実際に見学に行ってみる。
の2点でした。
育休中にやっと、念願のFP相談と、住宅購入の下見としてモデルルームに見学に行く。という行動が取れました。
もちろん、普段から将来のことは嫌でも考えないといけないですし、それができないと父親としてダメだとは思います。ただ、私みたいに実際子供が産まれてドタバタとそのまま目先の生活のことしか考えられていない人は多いと思います。
特にマネープランはすごく有意義でした。一呼吸おいて、今の子供の人数になったら、これから食費はどうなるのか?数年後や10年後、教育費用はどれくらいかかるのか? 車や家を購入したらどうなるのか? 妻が働けなくなったら生活はどうなるのか? 私のお小遣いは増えるのか?笑
など、今まで目を背けてきたことともしっかり向き合いました。1番クリアになったことは、自分の年収シュミレーションをしたときです。FPの方から「何歳でどれくらい稼いでいそうですか?」「毎年どれくらい年収上がっていますか?」と聞かれた時、俯瞰して「今の会社だと、全然年収上がらないな。」とか、「50歳でこれくらい稼げるには、この役職にはならないとダメだな。」という自分のこれからのキャリアプランが明確になったと実感しました。
そのために、復帰してからどうすればいいか。をよりクリアに考えるようになりました。
そしてなにより、もっと稼ごう!というモチベーションになりました。
マネープランの相談したことない方は、ぜひ育休中、落ち着いたらされることをオススメします。
8.人生で何が大事なのか?の見直し
7で、これからの人生を少し長期目線で考えられるようになり、「自分の人生の軸」みたいなものが少し明確になりました。
私の場合、「家族は仕事より大事」「家族と楽しく過ごすための、手段の一つが仕事」と自分の中で再定義できました。
私は前職で月100時間残業していたこともありました。一度転職し、子供ができた今、言葉にして自分で認識するようになりました。
なんとなく社会人になり、仕事ばかりをしている生活でした。しかし、自分はどう生きたいか?何をしたいのか?仕事が本当に人生で1番やりたいことなのか?と、たくさんの物事の中から、少しずつ優先順位がつけられるようになってきた気がします。
育休を取り、子供や家族と話し、笑い、一緒に寝て、一緒に過ごすことで、自分は何が一番大事なのか?本当にそれをしたいのか?という自分の価値観の再認識ができる機会になるはずです。
9.仕事のパフォーマンスが上がった
⑧までが、育休中に気づいたメリットです。⑨については、職場に復帰して分かったことです。
今、復帰して1週間が経とうとしていますが、既に自分でとても実感していることです。
⑤でも挙げたように、時間の貴重さが分かることともリンクしている気がします。自分の仕事の濃度がすごく濃くなったと感じます。
「時間」に対しての自分の中で感じる価値が大きくなっていると思います。それに準じて集中力が増していると感じます。また、久しぶりにお客さんと会話したり、仕事に打ち込むことで気分転換になっている部分もあると思います。
⑥で仕事から離れたことで、いい距離感で仕事と付き合えるようになったからかもしれません。また、⑦でのメリットの長期的な目線も少し培われたからなのか、目先のこと以外にも少し目を向けられるようになりました。
そうした総合的なメリットの集約のおかげもあり、育休を経験することで、むしろ仕事のパフォーマンスも上がるということを、今まさに自分自身で体験しています。
自分で撮った画像をどこかに貼る
まとめ
以上、9つのメリットを挙げました。
たくさん書かせていただきましたが、金銭的なデメリットは確かにあります。
しかし、それ以上のメリットがあります。大きな大きなメリットです。
しかも、お子さんやパートナー、そして自分自身の成長やたくさんの気づきのきっかけに、間違いなくなると思います。
育休中は細かい喧嘩もあるでしょう。我が家も毎日、ずっと横にいるわけですし、イヤイヤ期の子供から来るストレスをお互いにぶつけてしまい、喧嘩することも正直たくさんありました。嫌な気持ちも何度もなりました。
ただ、それでも、終わった時には奥さんが育休とってくれてありがとう。本当にとってくれていなかったら、今頃生活できる姿が想像できていない。本当に助かった。
と手を握ってお礼を言ってくれた時には、その一言で全てが救われた気がしました。
そしてなにより、大切な、今しか見られない子供の成長を横で見られたこと、幸せに思います。
今育休を悩まれている方、迷われている方へ。
大変なこともありますが、一生に一度しかない可愛い可愛い我が子の産まれたての姿、是非ご自身の目にたくさん焼き付けて、たくさん抱っこしてあげてください!
私は育休をとったこと、1mmも後悔しておりません。会社にも感謝しております。
これを見て1人でも多く、育休を取り、家族と向き合い、幸せな家庭が1つでも多く生まれれば、これ以上幸せなことはありません。陰ながら皆様の育休取得を願っております!以上!
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